Q9 視覚障害があるということが、周囲の人にはなかなか理解されにくいのですが、どうしたらよいでしょうか?

 例えば本を読んだり友達の顔を見たりするときに極端に顔を近づける様子や、話をしていても目が合わなかったり、すれ違っても挨拶をしなかったりする様子から、健常な子どもと違った行動を示す子どもがいます。また、単眼鏡を使って黒板を見ることや、外に出るときは、サングラスのような遮光眼鏡を掛けることなども、なぜそういう行動をするのか見ただけでは分らない場合が多いです。しかし、それにはちゃんとした理由があり、周囲の人たちに、とうしてそういった行動になるのか理解してもらえるようきちんと伝えることが必要です。他人と違うと感じると、人前で単眼鏡や遮光眼鏡を使いたがらなくなりがちです。小さい頃から、周りの大人が率先して周囲に伝え、周囲の人たちに分ってもらうことで、本人も安心すると思います。また、成長と共に自分から周囲の人に伝えられることも大切です。

 

2015年10月01日